【ネタバレ注意】キズナイーバーついに終わる! 納得いかねぇ!!

   

出典:www.amazon.co.jp
12話目でついに終わりを迎えたキズナイーバー、その感想を皆さんにお伝えしようと思います。

 

俺は千鳥派だああああああああああああああ!

表題の通りですが、私はキズナイーバーのキャラクターの中で一番『千鳥』が好きです。勝手に相手のことを思いやって傷つく事も、他の皆が色々な事に悩んでいる中、一人だけ自分の恋について考えている事も、また、終わってしまったはずの恋を捨てきれない所も含めて『千鳥』というキャラクターが最も好きなのです。

かっちょん(主人公)の事が好きで、彼が自分自身に痛みが無いからといって、無気力で相手から暴力を受ける事を甘受してしまう事を心配していた千鳥。かっちょんに好きな人がいる事が分かって、深く傷ついた千鳥。そんな痛み全てを我慢して、かっちょんを応援する千鳥。

まさに『THE 女の子』といった彼女の存在が、私のキズナイーバーを視聴する上でのモチベーションでした。ゆえに……

 

終わり方が納得いかねぇ!!


端的に言えば、千鳥の大敗北で終わった結果となった本作ですが、千鳥スキーな私としてはもう……納得いかぬこと山のごとし。というのも、後半、のりちゃんこと園崎法子とかっちょんについての過去をだいぶ描いてはいたものの、作中全体の比率で言えば彼女の出番はさほど多くは無く、また感情に乏しいゆえになんとも共感する事ができないのです。

私は人間が好きです。人間らしい人間が好きです。変態でも、オラオラ系でも、心を決して明かさないようにあえて冷たく振る舞っていても、皆のことを考えて一人勝手に悩んだりウザいぐらいに友達を強調していても、それらの感情はその人を形作るものであり、そういった様々なものがその人を理解する上で重要な要素だからです。

しかし、メインヒロインの、のりちゃんはその特殊な役柄ゆえに非常に感情に乏しく……共感することがなかなか難しいのです。どうせなら、ラストの12話で一気にばーっっと解決するのではなく、のりちゃんが葛藤しつつ変わっていく姿のようなものを描いて欲しかったなと。そう思うのです。

 

総評

私個人としては今回の作品は、名作になりきれなかった良作。といった評価です。かなりぶっ飛んだ設定から始まり、最後までその設定をゴリ押ししていましたが、その設定は『まず、物語に視聴者を引き込むための装置』とするべきであり、主題として扱うべきではなかっただろうと思います。

作品としての楽しさで言うと、キズナシステムについてのアレコレがメインではなく、千鳥たちのようなキャラクターの心そのものを取り扱った中盤が一番面白かったです。

実に魅力的で、かつ個性的なキャラクター達を扱っていた本作であるからこそ、そういった部分を強く押し出さない脚本が勿体ないなぁとそう思いました。
ただ、前述の通り珍しい設定のお話ですので、一度是非視聴する事をオススメしたいです。今回の感想はあくまでも『千鳥』大好きな私の個人的な感想ですので、他の視点から見ると、また違った見方になるのではないでしょうか。

 © 2016 堂家 紳士

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