【♂1 ♀1】暑い夏の日。

   

千夏 ♀ 17歳 ぽんやりした性格。間延びしたしゃべり方をする。胸は無いが妙に色気がある。猫みたいなタイプ。
結弦 ♂ 17歳 良くも悪くも少年的、性的な事に関心があるが、女性に対しては素直になれない。ちなみに付き合って2年目。

*まわる扇風機に向かって声を出しているイメージ。
千夏「ん~。あ~。あ゛あ゛あ゛あ゛あー」

弓弦「おい」

千夏「ん~?」

結弦「首振り止めただろ」

千夏「ん~。そうだね~。止めた」

結弦「お前がそこにいると、風来ないんだけど」

千夏「そっか~。それは残念だねぇ~」

結弦「……」

千夏「あ゛あ゛あ゛~。われわれは宇宙人だ」

結弦「おい」

千夏「ん~?」

結弦「とりあえず、なんていうかそのTシャツの中に空気入れるのやめない?」

千夏「なんで~?」

結弦「なんていうか、ばっさばっさめくれてわりと凄い事になってるんだけど」

千夏「うん~」

結弦「……」

千夏「あー。涼しい~」

結弦「あれあれ? 伝わらなかったかな? もうなんていうか、直球で言うと、たまに見えちゃってるんだけど」

千夏「なにが~?」

結弦「胸。っていうかブラとかそういうの」

千夏「そうなんだ~……得したね?」

結弦「別に?」

千夏「ん~?」

結弦「お前のぺったんこの胸とか見ても、今更なんとも思わないよ」

千夏「そっか~。残念」

結弦「……」

千夏「でもすごい視線感じる~……触ってみたい?」

結弦「へぁ!? ……いいのか?」

千夏「いいよ~。結弦なら~」

結弦「ごくり。そ、それじゃあ少しだけ」

千夏「本気だったのか~」

結弦「……っ! からかったのか!?」

千夏「うそうそ~。いいよ。少しだけね~」

結弦「う、うん……」

千夏「んふ……んふふふふ。あは、あははは。あはは」

結弦「……」

千夏「ちょっと、結弦くすぐったいよ~。っていうか必死すぎ~」

結弦「ふんふん」

千夏「はい。おしまい~」

結弦「あ……」

千夏「どうだった? 感想は」

結弦「べ。別に。やっぱ背中とあんまり変わらなかったな」

千夏「え~そうかな~?」

結弦「そうだよ。ま、まぁでもすこ~し。成長してた……かな?」

千夏「あ~やっぱりか~」

結弦「やっぱり?」

千夏「最近、少し苦しいんだ~」

結弦「……」

千夏「想像した?」

結弦「な、なにをダヨ」

千夏「ふふふ~。結弦わかりやす~い」

結弦「だ、だから何をだよ」

千夏「ん~。結弦~」

結弦「おわっ! 暑いんだからお前ひっつくなよ」

千夏「え~。扱いひどい~」

結弦「んな事言っても……あ~あ~。もう。まったく……」

千夏「結弦、あったかいね~」

結弦「暑いだけだろ」

千夏「ん~。暑いけど~。なんか安心する……」

結弦「安心って……おい」

千夏「んん~。むにゃ……すーすー」

結弦「まったく……なんなんだよこいつは……あ~。ほんと今日は暑いな~……」

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