ネットとリアルの違いを理解すれば、自ずと何をすべきなのかが分かる
インターネット上での人との付き合いと、リアルでの人との付き合い方には大きく違いがあります。
まず、何が違うのか、そこをまとめていこうと思います。
(1)ネット上の付き合いは基本匿名。顔はおろか、性格も、それまでのその人の経歴も関係ありません。
ネットの良い所でもあり、悪い所の一つが、その匿名性です。
自分も相手も、今向き合っている相手がどのような人物なのか、
どのような趣味があって、どのような事が好きなのか分かりません。
その上で気をつける事、それは『言葉を選ぶ』という事。
どのような相手かは分かりませんし、どのような言葉が嫌いなのか、
ともすれば意外なトラウマをかかえている人もいるかもしれません。
「いやぁ……今日見た猫がかわいくてさ……」
なんて会話であっても、もしかしたらあなたの話している相手の飼い猫が昨日亡くなっている可能性もあるんです。
もちろん、そんな事を言い出したらキリがありませんから、全てを気にする必要はありません。
しかし、『政治』、『宗教』、『贔屓の野球チーム』など、
リアルであっても初対面の人と話をする上であまり好ましくない話題は存在します。
相手の表情が見えるリアルですら話題にするのに難しいのですから、
相手の表情も見えないインターネット上で話す事の難しさは想像していただけると思います。
(2)リアルでの会話はその場限り、インターネット上の会話はずっと残る。
ボイスチャットなどを除いて、インターネット上におけるコミュニケーションの方法は、
SNS、チャットや掲示板、そしてメールなど、文字によるものが多いです。
口頭での会話と違い、それらの内容は意図的に消さぬ限り、ずうっとインターネット上に残り続けます。
あなたの発する不用意な発言や、誰かの悪口もずうっと残り続けてしまいます。
ですから、インターネット上における会話はリアル以上にしっかりと考えて発言する必要があります。
メールを書いた! twitterを書いた! 掲示板に返信を書いた! そんな時は一度置いて深呼吸。
そして内容を読み返してみてください。
誤解を招く書き方はありませんか? 貴方の意図は相手にきちんと伝わっていますか?
文字だけで何かを人に伝えるというのは思ったより難しく、たとえば、
「昨日●●と会って立ち話したよ」
という会話内容でも、声色――声の調子や、トーンで本来伝わる内容が相手には伝わりません。
今書いた例にしても、「昨日●●と会って立ち話したよ(楽しかった!)」なのか、
「昨日●●と会って立ち話したよ(面倒くさかった)」なのか、読み手には伝わりにくいです。
貴方が相手に好意的に書いた内容も、ともすれば正反対の意味に取られてしまう事がありますから、
そういった紛らわしい内容が無いか、一度読み返してみると良いでしょう。
(3)連絡の切れ目が縁の切れ目。
インターネット上における出会いでよくある、友人、恋人関係の終わり方の一つが、音信不通です。
お互いがパソコンを、携帯を起動しなれば連絡を送り合えないのがインターネットですから、
どちらか片方が連絡をやめようと思えば簡単に音信不通になることができます。
これは、そういった意図的な音信不通だけではなく、
「(あいつから一週間連絡来ないから嫌われたかな……)」とか、
「(もうあいつと一ヶ月も連絡とってないや……なんか気まずくて連絡とりづらいな……)」
のようなお互いの遠慮による音信不通がよくあります。
基本的に、インターネット上の相手は「シャイ」「臆病」「面倒くさがり」であると認識しましょう。
インターネット上で友達を、恋人との関係を続けるには、あなた自身が自ら連絡をする必要があります。
「(なんで俺ばっかり連絡しなきゃいけないんだ……)」
そう思うかも知れません。
しかし、前述の通り、ネット上のほとんどの人は「シャイ」で、「臆病」で、「面倒くさがり」です。
あなたが勇気をもって声をかけてやる。
いざとなったら俺のほうから相手との関係を切ってやればいいんだ。
主導権はこちらにある!
それぐらい、気持ちに余裕がある方が、案外うまくいくものです。
仕方ねぇ、あいつがシャイだから俺から声かけてやるんだ。
そんな気持ちでいいんです。
自分が相手を必要だと感じる限り、自分から声をかけ続けましょう。
【まとめ】
つまり、インターネット上とリアルの大きな違いというのは、その匿名性の高さと、
それによる相手の状態の把握しにくさ、 そして、そういった事による関係の継続の難しさにあります。
下手をしたら、リアルよりもよっぽど人間関係を作りづらい。それがネットというものです。
今回はインターネットでの出会いの難しさというデメリットの部分を中心にお伝えしましたが、
次回はそれらによるメリット、それらの生かし方をお伝えしようと思います。